2019年度に新語・流行語大賞にノミネートされ、私たちの暮らしに根付いてきたサブスクリプションサービス。
元々【定期購読】【予約購読】という意味が派生して広く使われるようになりました。
便利な反面、安全に利用するためには、正しい意味と使い方を事前に知っておく必要があります。
返金トラブルなど詐欺まがいの商法があなたをサブスク貧乏に!
今回は、サブスクリプション商法の概要と問題点を事例を混ぜて説明していきます。
まだ始めてないあなたも、これから始めるあなたもぜひご覧ください♪
サブスクリプションのおさらい
サブスクリプションとは、定額制サービスのことです。
通常の買い物は、欲しい商品やサービスを手に入れるためにお金を払います。
しかしサブスクリプションは、商品にではなく利用できる期間に対してお金を支払います。
「サブスクリプションのイメージががまだ沸かない…」という方は下記記事をクリック♪
さて、昨今急激に我々の生活に根付いてきたサブスクリプションという言葉には、一体どんな罠があるんでしょうか?
事例を交えて知識を深めていきましょう!
罠1:貯めたポイントの行方は?!紛らわしい名称の罠
Hさん:30女性のケース
Hさんはその事業者に5年程前に入会し、生活関連の複数のサービスを利用していた。
仕事も忙しくなり、昔ほど動画を見れる時間が減っていたので動画配信サービスを解約しようとした。
しかし間違えて全てのサービスから退会してしまったのだ。
事業者に電話して退会が取り消せないかを確認したが、新規で再入会するしかないと言われてしまった。
【解約】と【退会】の文脈が紛らわしく、残っていた8,000ポイントが使えなくなってしまった。
解決ポイント
サイトによっては、休会・退会・解約・サービス停止など、複雑な名称分けがされており、さらに言葉のニュアンスは異なります。
利用規約に、名称の説明や手続きの違いなどについて記載されていることがあります
ここはしっかり確認しておきましょう。
特に「退会」は、「個々のサービスの解約」と違い、すべての契約を含め会員登録したIDごと消すことを意味します。
IDが削除されてしまえば、紐づけられていた他の契約・会員登録されている個人情報・購入履歴・コメント・評価・貯めていたポイントなど、全てが削除されることになります。
規約をよく確認し、わからなければ入会する前に事業主に問い合わせるようにしましょう。
罠2:退会時は個別で!?入会天国・退会地獄の罠
Mさん:20代男性のケース
Mさんは音楽配信サービスの1カ月無料特典を受けるため会員登録した。
使ってみた所、どうも自分には向かないと思い、すぐに解約した。
しかし、解約されていたのは音楽配信サービスだけであった。
同時加入した動画配信サービスは解約されておらず、毎月1,600円が請求されていた事に数か月後に気付いた。
この事業者のサービスを受けるには、会員登録時に音楽配信サービスのほか、動画配信サービスなど3つのサービスに同時加入が必要だったのだ。
そして、いずれのサービスも無料期間を過ぎると月額課金が発生し、解約したい時はそれぞれ別個に解約手続きをしないといけないというものであった。
解決ポイント
サブスクリプションの中には、共通のIDで複数のサービスを提供している事業主がいます。
こういった業者はID作成時に複数のサービスに同時加入させるケースが殆どです。
入会する時の心理的ハードルは低いのですが、解約はサービスごとに個別に行う必要がある場合があります。
自分の契約する内容と解約方法を必ず確認しましょう。
スマートフォンやインターネット回線のプロバイダ契約なども、割引の条件としてオプションの中にサブスクリプション契約が複数含まれていることがあります。
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罠3:1回も使ってないのに!忘却の罠
Yさん:20代女性のケース
数ヶ月前に、電子書籍の定期購読無料期間キャンペーンに登録したYさん。
サイトのログイン画面は、電子書籍の契約が継続中となってるのが非常にわかりにくかった。
実際にはそのサービスを利用しなかった事もあり、登録していた事を完全に忘れてしまっていた。
半年たって、毎月1,000円ずつ引かれていた明細に気付き、事業者に連絡。
「実際にサービスは利用していない」と伝え返金を要求したが、応じて貰えなかった。
解決ポイント
サブスクリプション契約で、入会時にカード番号などの決済手段を先に登録するものがあります。
この類のサービスは無料期間が過ぎれば自動的に退会になるのではなく、自動的に有料会員に移行してしまうものがほとんどです。
また無料期間内にしっかりと退会する事が出来たとしても、退会手続きは退会日の〇日前までに完了しなければならないと定められている場合もありますので注意が必要です。
無料期間中に請求がないばかりに、申し込んだ事に気付かずに有料会員になっていた、というケースはかなり散見します。
「申し込み画面」「お客様情報画面」はサイトごとに異なりますので、記載されている説明を注意深く読みましょう。
罠4:詰んだのか!?事業者と連絡が取れない罠
Kさん:40代女性のケース
Kさんは携帯電用のスタンプ取り放題・月額300円のサービスに4年前に登録した。
最近めっきり使わなくなってしまったので、退会しようとサイト内に入るろうとするとエラーになってしまった。
「放置しすぎたからか」と思い、事業主に退会方法を聞こうとメールを送信した。
だが返事が返ってこない。
慌てて記載してある電話番号に電話もしたが繋がらなかった。
解決ポイント
契約先の事業者と連絡が取れなくなるパターンは、長期契約している方に多いトラブルです。
連絡が取れないにも関わらず請求が続いていて不安になるという相談もあります。
契約時に必ず連絡手段を確認しておきましょう。
事業者によってはそもそも電話対応をしてないところもあります。
もし請求先と連絡が取れなくなった場合はカード会社に直接相談し、支払いを止めてもらうなどの処置をしてもらいましょう!
罠5:私のルーティーンが!コーヒーが飲めなくなる罠
Tさん:50代男性のケース
Tさんは月額3,000円で、1日1杯カフェでドリンクがもらえるサービスに登録した。
ログインしてあらかじめメニューを選び入店するシステムのサービスだ。
改めてパスワード入力画面になったので、入力しようとしたが、パスワードを失念してしまった。
その場で再設定しようとしたが、再設定専用画面がない!
パスワードがわからないので、サービスの利用も退会も出来なくなった。
罠5:解決ポイント
パスワードの失念に関するトラブルは非常に多いです。
ネット上の会員サービスはログインにて本人確認を行います。
パスワードを失念するとサービスが受けられません。
再設定出来たとして適用されるまで長時間かかり、サービスが受けられない期間も金額は発生し続けるといったサブスク特有のタイムロス損失があります。
パスワード再発行には、事前に登録し送受信可能なメールアドレスが必要になるので、アドレス・住所・電話番号など変更をする時は情報を更新するのが必須です。
サブスクリプションの罠・詐欺・対策|まとめ
さていかがでしたでしょうか?
サブスクリプションサービスは、入会時は敷居が低くても、退会時のトラブルが圧倒的に多いですね。
少しでも気になる場合は放置せず、契約状況を確認したり、躊躇せず事業者に連絡して確認する事が大事です。
「どれくらいの頻度で使うのか」「何月何日から有料契約になるのか」。
後々後悔しないためにも、何度もシミュレーションを重ねることが重要です。
具体的なシミュレーション方法はコチラ♪
中には最初から連絡を取りにくくしたり、退会までの心理的ハードルや精神的負荷を高くして、解約させないような仕組み作りをしている事業主も一定数いる事は事実です。
今後サブスクリプション業界で頭角を表していくには、契約条件など利用者目線で分かりやすく表示できることが大切です。
問い合わせ時の迅速な対応が出来る企業が注目されるのではないでしょうか?
そして私たちも知識という筋肉をつけて、この便利なIT時代を優雅に泳いでいきましょう。
サブスクールでは今後も、サブスクリプションに関する基本知識や、お得なサブスクプランの紹介、ランキングなど様々なコンテンツをお届けしていきたいと思います。
お得に生活するためのお役立ち情報を毎日発信していきますので、ぜひ引き続きチェックしてくださいね!
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